UV様不在のNuclearThrone

18:02:00

UV様不在のNuclearThrone

◆始めに

難産だった
クドいほど口にしたが、きっとこの作品に投入した努力の量は
今後忘れないだろう

今回この作品でやった事は大きく分けて2つ有る

1つは前回読んでいた
SAVE THE CAT! の法則』を当てはめてみた事

もう1つはメグッポイドトーク を遂に買ってしまったので
実戦投入してみた事
(しかもUTAUで!!)

買っちゃったんだぜ

今回は前者について語っていこう



◆SAVE THE CAT! の法則

◇何それ

SAVE THE CAT! の法則とは
映画の脚本家ブレイク・シュナイダー氏による
映画の、ハリウッドのストーリーテリングを学ぶ為の本だ

詳細はアマゾンのレビューにでも譲るが
私の書評としては
実践的な理論しか書いていないので
今すぐ役に立つ素晴らしい本だった

◇ログラインとジャンルと15の構造分解

氏が言うにはまずこれをしなけれなばらない

まずはログライン(一行で作品を完結に表したもの)を書く
そしてジャンルに篩い分ける
最後に15の構造に分解してシーンを作り出す

◇ログラインってなんぞ

まずは脚本を書く前
私の場合は動画なので台本を書く
『その動画ってどういう動画?』
答えられなければならないらしい
それも一言

映画とは立場が違うが
むしろ動画こそ数多くのリスナーが
星の数ほどある動画の中から選んでもらう為に必要な質問なので
意味合いは同じだった

作者がその
『その動画ってどういう動画?』
に答えられなければ
当然リスナーにも答えられる訳が無く
折角ツイートや広告を打ってくれても
その中身を伝えられないのだそうだ

そしてそのログラインには4つの要素
を含まければならないらしい

  1. 皮肉は有るか
  2. イメージの広がりは有るか
  3. 客層と制作費はどの規模か
  4. パンチの効いたタイトルか
もうこの時点で色々勉強になっていたと
この本を読み始めて思った第一印象だった


因みに今回製作した動画で
この質問に答えたのが以下に成る

ログライン


(こういう時、高校時代に取った情報処理技術者1級が役に立ったと思う)

では
それぞれ見てみよう

◇皮肉は有るか

氏曰く、つかみと言う奴だそうだ

それは矛盾で在り
葛藤で在り
風刺で在る

当たり前の環境に対し当たり前の事しかしないなら
それは物語ではなく伝記だと私も思う

当たり前の前提ドアホウな状況を持ち込むからこそ
物語は面白く思えるのだと
ログラインには必要なのだという

そして完璧なログライン
台本を書く段階でも軌道修正に役に立つという
実際役に立っていたのでこのワンライン、ワンフレーズは書く価値が在った

『それってどんな動画?』に答えてから書き始めるのは理に適っていると思う

◇イメージの広がりは有るか

『それってどんな動画?』の答えを聞いた時
何それ面白そうだと思えるには
展開が思い浮かぶような言葉でなければならないという

分かる人(TRPGやってる人)には分かるレベルで盛り込めたと思う

題材がアレなんで中々難しい所だった

◇観客は誰か

まあこんなの知ってるのは子供じゃないわな

◇パンチの効いたタイトルか

眼から鱗だった
タイトルの時点で既に面白いと思われるかどうかが始まっていたのだとは
露ほども気に留めていなかった

タイトルなんて考えた事も無かったし
これからも卓ゲーマー達の~でシリーズを続けて行く気満々だった

思えば私はこの時点で思考停止していたのだろう
ハッとさせられた瞬間だった

氏曰く、見え見えで馬鹿っぽいくないタイトルが良いらしい
残念ながらアメリカ人の英語タイトルに対する感性は良く分からないが
概念としてはそうらしい

次はもっと上手いタイトルを考えたい


さあ、ジャンルについて長々と語ってもしょうが無いので
あとは主人公について語って今回は終わりにしよう

◆主人公について

話題の中心人物では駄目だと
それだけでは主人公は務まらないという

主人公と呼ばれる者には役割が在った
それは主に以下の条件を満たさなければならないらしい

  1. 主人公は共感できる人物でなければならない
  2. 主人公は学ぶ事の有る人物でなければならない
  3. 主人公は応援したく為る人物でなければならない
  4. 主人公は最後に勝つ価値のある人物でなければならない
  5. 主人公にはシンプルな動機が有り、その動機に納得がいかなければならない
  6. 主人公は作中で最も時間を掛けて変化していかなければならない
そして主人公は物語を通して成長しなければならないという
故に氏はこう言っている

脚本が売れる前から配役を考えるな

これを動画制作に落としこむとこうだ

台本を書き始めるまでキャストを考えるな


今迄の動画シリーズのせいで

つづみ≒パラノイア

みたいな構図が出来上がってしまっていたので
耳に痛い話だった

結局最終的にそうしてしまったが
この声の割当を後で決めるというのは
選択肢が広まった気がして良かった思い出がある

◆悪役について

悪役! そういうのも在るのか!!

正直に言おう
この本で一番考えさせられたのがこれだった
(おかしい。ストーリーテリングを学んでいたらいつの間にかキャラクターメイキングを教わっていたぞ)

主人公が良く見える事の対極として
悪役に求められるのは至ってシンプルだという
要約すると以下の要素を私は気を付けた

  1. 悪役は共感出来なくていい
  2. 悪役は何も学ばず滅ばなければならない
  3. 悪役は応援出来ないようなものでなければならない
  4. 悪役は最後に負ける
  5. 悪役にもシンプルな動機が有り、主人公とぶつかり合わなければならない
  6. 悪役は主人公より少しだけ強くなければならない
  7. 悪役は徹底的に悪い奴にしなければならない
悪役のメイキングなんてやった事がなかったので
まだまだ発展途上では有るけれど
今作のヘルPは良い感じに下衆な感じに仕上がったと思う

だからまたGM人口減るだろいい加減にしろ!!(自業自得

◆終わりに

この他にも構造のタイムラインを
スプレッドシートで自動計算させる作りを拵えたり

OneNoteでシーンを管理するボードをデジタル上で作り上げた

兎に角今まで作ってた動画とは似ても似つかぬチャートで作り上げた

抑々今回のNuclearThrone動画は
新しい技術をや方法をどんどん投入する為の試金石として投稿を始めたので
基本的に1本1話完結で話を進めていくつもりだ
(作品時間も映画の1本90分をオマージュして、1本9分を目標に作っている)

そんな思い出

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